Tuesday, March 19, 2019 10:01 AM
ダイオーズ、車載用クロックジェネレーター製品発表
半導体部品メーカーのダイオーズ(Diodes Incorporated、テキサス州)は、ヘッドユニット、電子制御ユニット(ECU)、ナビゲーション、テレマティクス、インフォテインメント、先進運転支援システム(ADAS)といった車載向けに、先進機能を備えたPCIエクスプレス(PCIe)4.0のクロックジェネレーターおよびクロックバッファーの製品群を発表した。
同社のプレスリリースによると、これらのクロックジェネレータ(PI6CG182Q、PI6CG184Q、PI6CG188Q)およびバッファー(PI6CB184Q)は、チップ内の終端抵抗(on-chip termination)を備えた高速電流ステアリングロジック(HCSL)で、AEC-Q100のグレード2に認定されており、動作保証温度は零下40℃〜105℃と、あらゆる車載PCIeの用途に適している。
ダイオーズは、ブロードディスクリート、ロジック、アナログ、ミックスドシグナルといった半導体市場で、特定用途向け標準製品の開発を専門にしており、自動車を含むさまざまな用途向けにソリューションを提供している。自動車業界では、車体制御モジュール、インフォテインメントやテレマティクス、屋内外照明、座席制御モジュールおよびパワートレインに同社の半導体ソリューションが使われている。
ダイオーズの新製品群は1.8ボルト(V)電圧で動作し、HCSL出力ごとにチップ内終端が付いているため消費電力が最小限に抑えられ、外部抵抗も不要。各出力には使わない電力を管理するためのピンも付いている。
ダイオーズは2月、英スコットランドのグリーノックにあるテキサス・インスツルメンツ(TI、テキサス州)のウエハー工場およびその業務を買収しており、同工場でTIのアナログ商品を生産する多年供給契約に合意している。