Thursday, August 08, 2019 10:07 AM
小売業界、機械学習導入で販売増狙う
小売りブランド大手のほとんどが、機械学習を活用するようになった。個々の顧客に応じた買い物体験を創造するのが主な目的だ。
AZビッグ・メディアによると、機械学習の使う場としては、オンライン店が圧倒的に有利と考えられる。実店舗でも、独自の特典制度を提供して会員の購入履歴や購入実績などある程度は把握できるが、消費者が店内にいた時間や、検討したが買わなかった商品を把握できない。オンライン店は膨大なデータを収集できるため、機械学習の効果が出やすい。
機械学習の主な使い道の1つが、顧客の好みや傾向に応じて商品を推薦する機能だ。推薦機能は2つに大別でき、1つは性別や年齢、購入履歴といった特定の個人に関する情報に基づいて推薦商品を決める方法。もう1つは、購入実績に類似点があるほかの客が買った商品に基づいて推薦商品を決める手法だ。
効果的に推薦商品を表示すると、その画面を見なければ買わなかった商品を買ってもらえるかもしれない。あるいは、他社で買う予定だった人が推薦商品に引かれてその場で購入する可能性もある。
ただ、個人向けの商品推薦は、やり方を間違えると客に不快感を抱かせる恐れがある。小売チェーン大手ターゲットの場合、妊娠した女性がそのことを家族に伝える前に店が妊婦用商品を推薦してしまい、論争を巻き起こした。女性の購入履歴から推測した商品を推薦しただけだったが、推測が正確すぎたことがあだとなった。
一方、機械学習は大量のデータから異常値を検出する能力が高く、サイトの乱用と疑われる行動を検知できるため、詐欺や不正の防止に役立つという利点がある。
さらには、電話やチャット、電子メールによる顧客対応の一部を人工知能(AI)で自動化するサイトも増えている。
https://azbigmedia.com/business/marketing/how-marketers-use-machine-learning-in-retail-and-e-commerce/