Monday, August 19, 2019 10:19 AM
繊維を基材とする太陽電池を開発
ドイツのフラウンホーファー研究機構の研究者らは、繊維生地を基材とする新しい太陽電池を開発した。
リニューワブル・エネルギー・ワールド誌によると、同研究班は、生地に施す塗料に太陽電池を組み込む新過程の開発を目指し、同技術の開発に成功した。
「簡単に聞こえるかもしれないが、繊維業界の機械は巨大な生地を生産するために設計されている。幅5〜6メートル、長さは最大1000メートルという規模だ」と、フラウンホーファー研究機構の薄膜技術グループ責任者ヨナス・スンドクヴィスト博士は話した。
しかも、塗料を施す段階では、200℃前後の温度に対する耐性が生地に求められる。「防火に関する規制要件を満たす必要もあり、かつ張力にすぐれ、安価に生産できなければならない」と、フラウンホーファー研究機構のシステム統合グループ責任者ラルス・レーベンクラウ博士は説明している。
それらの要件を満たすために、最終的に選ばれたのがグラスファイバー繊維だった。
同技術が実用化されれば、たとえば、トラックの荷台を覆うシートや建物の窓のブラインドを使って発電できるようになる可能性がある。
【https://www.renewableenergyworld.com/articles/2019/08/fabricbased-solar-cells-on-the-horizon.html】