Wednesday, November 06, 2019 9:33 AM
ラルフ・ローレン、供給網をIoTでデジタル化
米ファッション・ブランド大手ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)は4日、業務用ソフトウェア・プラットフォーム会社エヴリシング(Evrythng)ならびに材料大手エイヴリー・デニソン(Avery Dennison)と提携し、ポロ(Polo)ブランドの全製品の供給網管理をデジタル化する方針を打ち出した。
エヴリシングは、リアルタイムのモノのインターネット(Internet of Things=IoT)プラットフォームを法人向けに提供している。エイヴリー・デニソンは、材料科学および材料製造を世界規模で展開している。エヴリシングとエイヴリー・デニソンはIoTをファッション業界に普及させるために、2016年から協業関係にある。
ファッション業界誌MDSによると、ラルフ・ローレンは、エヴリシングおよびエイヴリー・デニソンとの提携のもと、服飾製品のライフサイクル全般において倫理を追求するために、デジタル・プロダクト・アイデンティティーズ(Digital Product Identities=IDs)という独自ソリューションを実行する。
IDsは、ポロ・ブランド品の材料調達から製造、流通、販売における供給網全般を追跡可能にするソリューション。エヴリシングがIDs運用のためのデータ基幹設備と商品情報デジタル化を手がけ、エイヴリー・デニソンが独自ソリューションのジャネラ(Janela)を使って、商品説明札の創造と管理、表示札の生産を指導する。
ラルフ・ローレンはそれによって、ポロ・ブランドの全製品を上流から下流まで追跡可能にし、自社製品の製造と流通における高い倫理性を担保する。供給網の管理と透明性、検証性を徹底することで、消費者のあいだで高まっている製品製造倫理の追求と企業責任を果たすことがそのねらいだ。
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