Friday, November 08, 2019 9:16 AM
コカ・コーラ、供給網管理にブロックチェーンを採用
米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)は先日、取り引き決済の管理を効率化かつ透明化するためにブロックチェーン技術を活用する方針を打ち出した。
コインギーク誌によると、同社傘下の技術会社である北米コーク・ワン(Coke One North America=CONA)は、流通管理向けのソリューションとしてブロックチェーンを組み込む計画だ。CONAは、コカ・コーラの瓶詰め業務の供給網を効率化する技術ソリューションの開発に特化する子会社。
CONAは、ブロックチェーンを応用するために独ソフトウェア最大手SAPと契約し、コカ・コーラが生産する16万種類の商品の生産から流通までを追跡するのに使うブロックチェーン基盤システムを共同開発する方針だ。
CONAのアンドレイ・セメノフ上席部長によると、コカ・コーラには、多数の会社を横断する取り引きや複数の業者らが関与する過程が数多くあり、その一部が業務処理の非効率性の原因となっている。それを解消するために、ブロックチェーン技術を活用した統一的システムを開発し世界規模で導入することで、取り引き相手との決済や業務過程を一気に効率化かつ透明化したい、と同氏は話した。
コカ・コーラとCONAは、ブロックチェーン・システムが本格的に稼働すれば、最長50日かかっている受注調整処理過程を数日に短縮できると期待する。さらに、業務運営に関するすべての社内情報をブロックチェーン・システムによって管理して関係各部署に提供することで、それらの情報がリアルタイムで共有され、可視化される。
【https://coingeek.com/coca-cola-employs-blockchain-to-monitor-supply-chain/】