Monday, December 02, 2019 9:15 AM
試作アプリケーションを迅速に構築するツールが登場
新興企業のエンジニア・ドット・エイアイ(Engineer.ai、英国拠点)は、クラウドソーシング(crowdsourcing)によって集めたデザイナーおよび開発者の班と人工知能を組み合わせることによって、カスタマイズしたデジタル製品を迅速に構築する技術の開発に取り組んでいる。
同社は、最近に開催された業界会議において、即時試作品作成ツールの「ビルダー・ナウ(Builder Now)」を発表した。同ツールを使えば、誰でもわずか10分程度でアプリケーションを設計できる、と同社は説明した。
テッククランチ誌によると、たとえば、ウーバー(Uber)のようなアプリケーションをつくりたい場合、ビルダー・ナウの専用ウェブサイトで「ウーバー」を選択すると、ウーバーのようなギグ経済(gig economy、独立した個々の労働者が単発または短期での雇用契約によって経済活動を行う形態)系アプリケーションの構築に必要な36の機能が提示される。利用者はそれらのなかから必要な機能を選択し、カスタマイズしたうえでアプリケーション作成を注文する。
利用者は、ビルダー・ナウによって試作品を迅速に作ることで、実際の開発に時間と資金を投資する前にアプリケーション機能を検討かつ検証することが可能になる。
利用者が作成した仕様は技術者に送付され、それにもとづいてアプリケーションが構築される。
ビルダー・ナウは、クリック・アンド・プレイ・システムであり、利用者は試作品へのリンクを第三者と共有することでフィードバックを集めることもできる。
エンジニア・ドット・エイアイは、ソフトバンク子会社のディープコア(DeepCore)やそのほかのベンチャー・キャピタル会社から2018年に総額2950万ドルを調達した。その資金調達は、シリーズAとしては欧州で最大規模の一つとなった。
【https://techcrunch.com/2019/11/25/engineer-ai-launches-its-builder-now-platform-for-rapid-app-prototyping-and-building/】