Tuesday, February 04, 2020 9:02 AM

アイロックとシリウスXM、車載虹彩認証技術を公開

 衛星ラジオ大手シリウスXM(SiriusXM、ニューヨーク州)とモノのインターネット(IoT)向け虹彩認証技術を手掛けるアイロック(EyeLock、同)は、シリウスの「eウォレット(電子財布)」サービス用の虹彩認証技術を共同開発している。両社は1月に開かれた家電IT見本市CES 2020(ラスベガス)で、その試作品を公開した。

 シリウスの「eウォレット」がコネクテッドカーに組み込まれることで、ドライバーや搭乗者は乗車したままコーヒーの購入や支払い、ガソリンスタンドの検索と燃料代の支払い、駐車場の検索と支払い、映画のチケット購入、有料道路の支払いができる。これらの行為はアイロック独自の虹彩認証技術によって可能になる。

 シリウスはさまざまな小売業者との間で、このようなキャッシュレス決済を可能にするための提携を結ぶ計画だ。自動車メーカーに対する同サービスの売り込みは2020年内に始める予定。

 アイロックは、IoT向けの高度な虹彩認証技術を開発し、セキュリティーサービスを提供している。試作品では認証システムがバイザーに内蔵され、eウォレットに安全にアクセスし、本人認証は1秒以内で完了する。