Wednesday, June 15, 2016 9:46 AM
IoT分析市場、「予想」と「規範」が主流に〜製造業や資源採掘業界で先行
IoT分析市場、「予想」と「規範」が主流に〜製造業や資源採掘業界で先行
調査会社ABIリサーチによると、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)分析市場は2021年までにその60%が「予想」と「規範」によって占められると予想される。
予想分析(Predictive Analytics)とは、データ解析結果をもとにして将来を予想する機能で、規範分析(Prescriptive Analytics、処方的分析)とは、解析内容を認識して何をすべきかを判断する機能。
マーケットウォッチ誌によると、既存のIoT分析市場の売り上げのうち75%以上は、記述的分析(Descriptive Analytics)によってもたらされている、とABIのライアン・マーティン氏は指摘する。
しかし、向こう5年間で、より高度の分析技術が記述的分析に取って代わり、その結果、予想分析と規範分析が全体の6割以上を占めるようになる、と同氏は予想する。
そういった動きはすでにみられる。たとえば、IoT機能を統合したM2M(マシーン・ツー・マシーン)がある。莫大な機材コストがかかる製造業界や天然資源業界でIoT基盤M2Mの導入は特に進んでいる。
次世代のIoT分析市場における有力企業としては、IBMやシスコ(Cisco)、GE、マイクロソフト(Microsoft)、デル(Dell)、PTC、SAPが挙げられる。
それに加えて新興企業も台頭しつつある。同分野で有望視される新興企業には、ブルー・ヨンダー(Blue Yonder)、ムヌボ(mnubo)、エムテル(Mtell)、プリディクシオン(Predixion)、シーク(Seeq)がある。