Monday, June 27, 2016 11:10 AM

インテル、マカフィー売却を検討〜サイバーセキュリティー事業にてこ入れ

 インテル(Intel)は、同社が6年近く前に77億ドルの巨額で買収したパソコン・セキュリティー事業の売却を検討しているもよう。

 フィナンシャル・タイムズが26日に報じた。

 匿名希望の情報筋によると、インテルは最近、インテル・セキュリティー事業の将来について金融業界専門家らと協議しており、そのなかで、インテル傘下の抗ウイルス・ソフトウェア・メーカーであるマカフィー(McAfee)の売却案を議題にあげた。

 インテルは同件について、フィナンシャル・タイムズの取材に応えていない。

 インテルは昨今、データ・センター用機器類やモノのインターネット(IoT=Internet of Things)向け、さらには身体装着端末向けのチップといった成長が確実視される分野に事業の重点を移行させている。

 サイバーセキュリティーは、サイバー攻撃の脅威拡大を受けて成長分野の一つに位置づけられるものの、近年では、通信網に特化したセキュリティー技術が主流化するとともに競争も激化している。

 そのため、ウイルス駆除のソフトウェアの重要性が相対的に弱まっていることから、インテルでは、マカフィー部門の成長を期待できないと判断していると考えられる。

http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-06-26/intel-corp-said-to-weigh-sale-of-cyber-security-unit-ft-says