Thursday, July 23, 2020 9:47 AM
ランクセス、eモビリティー部門を新設
ドイツの特殊化学品大手ランクセス(LANXESS)は、eモビリティーやバッテリー技術分野における市場開拓の可能性を模索する新部門を立ち上げた。
同社のプレスリリースによると、新部門の設立は2020年8月1日付けで、現在ゴム添加剤などのラインケミー(Rheim Chemie)事業部門責任者を務めるフィリップ・ユンゲ氏が率いることになっている。
ランクセスのアンノ・ブロコウスキー取締役は「現代のモビリティーは世界的に最も大きな成長分野の1つ。ランクセスは電気自動車(EV)用のハイテクプラスチックから電池用の特殊化学品まで、この分野で提供できる製品をたくさん持っている。これを大幅に拡大し、より細かく調整して市場ポジションを強化したい」と述べた。
ランクセスは、軽量車体やバッテリー収納部などEVで使われる高性能プラスチックを開発しているほか、リン系化学薬品、フッ化水素酸、難燃剤など、現代の電池システムで使用されている数多くの特殊化学品の製造大手でもあり、リチウムイオン電池の重要な材料であるリチウムの量産にも取り組んでいる。
同社は最近、米アーカンソー州エルドラドでスタンダード・リチウムと共同の実験工場を稼働させた。ここでは、臭素の製造で使うブライン(塩分濃度が極めて高い濃縮物)から電池用リチウムの抽出を目指す。
https://lanxess.com/en/Media/Press-Releases/2020/07/LANXESS-launches-Group-initiative-for-e-mobility