Friday, August 21, 2020 10:29 AM

スバル、運転支援機能にザイリンクスのチップ採用

 SUBARU(スバル)は、近く発売する中型ハッチバック「レヴォーグ」に運転支援システム「アイサイト(EyeSight)」の新バージョンを搭載し、渋滞時のハンズフリー(手放し)運転などを可能にする。その心臓部には半導体企業ザイリンクス(Xilinx、カリフォルニア州)の「Zynq(ジンク)」チップを使用する。

 ロイター通信によると、新しいアイサイトは、レーザー光で前方の物体と車の間の距離を測定するライダー(光検知・測距装置)などの高価なセンサーを使わず、2つのカメラで視野を2倍に拡大し、そのデータを車両の周囲に取り付けたレーダーからの入力データと組み合わせる。ザイリンクス製ののチップがこのカメラ画像を解析し、システムが高速道路でカーブに差し掛かった時などに自動で減速するのを助ける。

 また、追加オプションとして、渋滞時に時速約50キロ(約30マイル)のハンズフリー運転も可能にする。ただしこの機能は日本でしか追加できず、車には高解像度の地図データが搭載されている必要がある。

 それでもドライバーは前方を注意して見続ける必要があり、注意しているかどうかを車室内のセンサーが検知する。

 スバルは今後もこのシステムに新機能を追加していく予定。その場合、チップが動作の一部を変更できる「プログラマブル・チップ」であることが望ましく、これがザイリンクスのチップを採用した理由の1つだったという。