Friday, September 04, 2020 10:29 AM

2Q生産性改定値、10.1%上昇〜単位労働コストは9.0%上昇

 労働省が3日発表した2020年4〜6月期の非農業部門の労働生産性改定値(季節調整済み)は、年率換算で前期比10.1%上昇した。上昇率は1971年1〜3月期(12.3%上昇)以来約49年ぶりの大きさ。前年同期比では2.8%の上昇だった。

 賃金の指標である単位労働コストは前期比9.0%上昇。前年同期比では4.9%上昇した。

 同省ウェブサイトによると、労働生産性の内訳は、前期比で生産高が37.1%、労働時間は42.9%それぞれ減少した。前年同期比では生産が11.2%減、労働時間は13.6%減だった。

 時間当たりの労働報酬は名目ベースで前期比20.0%増加。前年同期比は7.8%増えた。物価動向を考慮した実質ベースでは前期比24.4%増。前年同期比は7.4%増だった。

 製造業の生産性は前期比14.6%低下。生産高が47.0%減少、労働時間は38.0%減だった。前年同期比の生産性は3.7%低下。生産高が15.7%減、労働時間は12.4%減だった。

 20年1〜3月期の非農業部門の労働生産性は、前期比0.3%低下で改定なし。