Tuesday, November 03, 2020 9:09 AM
ウェイモ、ロボタクシー関連の安全情報開示
アリゾナ州フェニックス郊外で10月、一般向けに無人タクシー(ロボタクシー)サービスを始めたアルファベットの自動運転技術開発部門ウェイモは、ロボタクシーの安全性データ(waymo.com/safety)を開示した。2019年以降、公道試験中や乗客へのサービス中に18件の小さな事故が起きていたという。
ロイター通信によると、データ開示は、自動運転車(AV)開発の透明性向上や市民との対話促進が目的で、ウェイモは企業や規制当局がAV業界全体の安全基準に取り組む際、同社のデータを参考にすることも望んでいる。
フェニックスでは、数百台に上るウェイモの自動運転バンが公道を走っていることに不満を抱く住民もいて、一部はロイターに対し、ウェイモの車は運転パターンが危険で頻繁に停止するため人間が運転する車に追突されるリスクを作り出していると語っていた。
今回公開されたデータによると、ウェイモの車両は走行距離約33万9000マイルに1回の頻度で軽い事故を起こしている。同乗する「安全ドライバー」の介入で事故を回避した例は29件あり、その頻度は21万マイルに1回だった。ただ、それでも重傷者が出るような事故はなかった。
ウェイモの車両は11回追突されたが、マシュー・シュウォール現場安全責任者によると、フェニックス地域の平均的なドライバーが起こす追突事故の件数より少なく、アリゾナでの事故のうち最も重要な事故は人為的ミスが絡んだ8件だったという。また、静止した物体との衝突や車道からそれるといった事態は常に回避できた。いずれも人間のドライバーが起こしがちな事態で、死者が出る場合もある。
https://www.reuters.com/article/us-autonomous-waymo-safety/waymo-releases-phoenix-area-self-driving-car-incident-score-card-idUSKBN27F23C