Friday, July 16, 2021 8:51 AM
トヨタ傘下のウーブン、新興企業のカーメラを買収
トヨタ自動車傘下のウーブン・プラネット・ホールディングス(Woven Planet Holdings)は、高精細地図化人工知能新興企業のカーメラ(Carmera、ニューヨーク市)を買収することを明らかにした。株式保有比率、買収額などは非公表。
カーメラは、2015年設立。自動運転車(autonomous vehicle=AV)のための道路情報解析技術と高精細地図化技術を主力製品とする。
テッククランチ誌によると、トヨタおよびウーブンは、カーメラを吸収することで、人工知能技術による高精度の地図化および道路情報解析を大幅に強化し、自動運転技術の開発を加速させる考えだ。
ウーブンは、リフト(Lyft)の自動運転技術開発部門レベル5を4月に5.5億ドルで買収している。さらに、ウーブン傘下のベンチャー・キャピタル部門ウーブン・キャピタルは、業務用車両群管理ソリューション・プラットフォームのライドセル(Ridecell)への大型投資を6月に決めたばかりだ。
ウーブン・プラネットとカーメラは2018年から提携関係にある。これまでの共同事業では、車載カメラと人工知能を使って高精細地図の作製や地図情報の更新機能の実証に取り組んだ。
ウーブン・プラネットのジェイムス・カフナーCEOは、今回の買収について、「われわれの世界展開に合致する」と話すと同時に、自動車業界にとって重要となる自動地図化プラットフォーム(automated mapping platform=AMP)の開発を強化し、自動車メーカーに販売していく方針を明示した。