Monday, July 19, 2021 10:14 AM

GM、電動バン生産を委託〜独クーカに、納期厳守で

 GMは、フェデックスから受注した電動バン「EV600」の納期を守るため、最初の少量生産をドイツのクーカ(Kuka)に委託すると発表した。カナダの自社工場の準備が整うまでの措置。

 ロイター通信によると、こうした決定は業界では、一般的ではない。GMの商用EV事業ブライトドロップ(BrightDrop)のトラビス・カッツCEOは、、21年内に納車を始める当初の計画を固守したい同社の熱意の表れだと話した。

 GMは6月、カナダのCAMI工場で「シボレー・イクイノックス」SUVの生産を22年4月に終了し、同年11月からEV600の生産を開始すると発表した。1交代で始める生産シフトは23年に2交代、24年に3交代に増やす計画。このとき「日程を維持するためサプライヤーパートナーと協力する」とも説明していた。

 クーカはコメントを拒否している。情報筋によると、クーカは10月下旬、ミシガン州リボニアの工場で手作業による500台未満の生産を開始する。

 GMのブライトドロップ事業は1月に始まり、最初に航空貨物大手フェデックス・エクスプレスから約500台のEV600の注文を受けた。ほかにも車両管理会社から1万台以上を受注している。

 EV600にはGMが独自開発したEV用バッテリーシステム「アルティアム(Ultium」が使われる。