Monday, September 27, 2021 10:21 AM
GM、次世代EV駆動システムの詳細発表
GMは、次世代EVに搭載する自社開発の電気駆動システム「アルティアム・ドライブ(Ultium Drive)」の詳細を発表した。電気制御システムを統合したことでEVの軽量化とコスト軽減、複雑な製造工程の排除が可能になる。
オートモーティブ・ニュースによると、マーク・ルース社長が、アルティアム・ドライブについて詳しく説明した。GMは2020年、5種類のドライブユニットが交換できる3モーターの駆動システムを開発する計画を発表していた。
システムに搭載されるモーターは、180kWの前輪駆動モーターと、255kWの後輪および前輪駆動モーター、そして62kWの全輪駆動補助モーターの3種類。共通した設計方針、工作機械、製造戦略によってすべて自社内で調整され、組み立てる。
62kWは誘導モーターであり、他の2つは重量のある希土類の材料の依存を抑えるため、永久磁石同期モーターとなっている。EV1台に3基のモーターを搭載でき、全てのモーターがセダンを含む乗用車、高性能車、トラックなどさまざまなタイプに応用できる。
「アルティアム」を電源とするインバーターやその他のパワーエレクトロニクスは、現在のEVのようなドライブユニット外ではなく、アルティアム・ドライブユニット内に統合される。これで費用と製造上の複雑性を軽減する。
一部のパワーエレクトロニクスは、現行のGM製品に対して重量と体積が半分になり、機能は25%増加する。新しいモーターと統合されたパワーエレクトロニクスは、2022年型のGMCのピックアップ・トラックおよびSUV「ハマー」のEVバージョンから採用される。