Tuesday, June 28, 2016 10:21 AM
コムキャストとアラーム、スマート住宅を強化〜アイコントロール事業を買収
ケーブル・サービス大手のコムキャスト(Comcast)と住宅警備サービス大手のアラーム・ドット・コム(Alarm.com)は先日、アイコントロール・ネットワークス(Icontrol Networks)の事業をそれぞれに買い取る計画を明らかにした。
テックハイヴ誌によると、コムキャストはアイコントロールのコンヴァージ(Converge)というプラットフォームを買収し、アラームはアイコントロールのパイパー(Piper)を買い取る。
アイコントロールの中核事業であるコンヴァージはこれまで、コムキャストのエックスフィニティー・ホーム(Xfinity Home)という住宅スマート化サービスの土台として使われてきた。
かたやパイパーは、住宅セキュリティー・システムとスマート住宅のハブとして機能し、アラームのコネクト(Connect)というプラットフォームに採用されていた。コネクトは、住宅警備システム大手ADTのプラス(Plus)というサービスの基盤にもなっている。
コンヴァージ・プラットフォームはまた、タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)のインテリジェントホーム(IntelligentHome)やコックス(Cox)のホームライフ(Homelife)、ロジャース(Rogers)のスマート・ホーム・モニタリング(Smart Home Monitoring)といったケーブル・サービス会社のスマート住宅サービスの基盤にもなっている。
したがって、コムキャストによるコンヴァージ吸収は、コムキャストの競合社に提供されてきたスマート住宅サービスのプラットフォームをケーブル業界最大手のコムキャストが牛耳ることになる。
コムキャストのエックスフィニティー担当副社長は、コンヴァージをこれまでと同様に運営すると述べ、「スマート住宅サービスの卸売という新事業を育てていきたい」考えを示した。