Thursday, July 07, 2022 7:06 AM

LGエナジー、コンパスミネラルズからリチウム調達へ

 韓国LG化学の電池部門LGエナジー・ソリューション(LGES)は、電池需要の高まりに対応するため、必須ミネラルメーカーのコンパス・ミネラルズ(Compass Minerals、カンザス州)と電池用材料の供給に関する覚書(MOU)を交わした。

 LGESのプレスリリースによると、MOUに基づき、コンパスは2025年から7年間、計画している炭酸リチウムと水酸化リチウムの年間生産量の40%をLGESに供給する予定。LGESは、急増する顧客の需要に対応するため米国における材料供給網の統合に取り組んでおり、米国に拠点を置くリチウム生産会社と提携したのはこれが初めて。

 コンパス・ミネラルズは、硫酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムといった必須ミネラルの供給会社として知られ、現在は米市場で拡大している電池用リチウムの需要に対応するため開発オプションを追求している。

 LGESはコンパス・ミネラズのほか、チリのSQMともMOUを交わしてリチウムイオン電池の主要原料を確保している。またライオンタウン・リソーシズとは、キャスリーンバレー・リチウム・プロジェクトからスポデューメン精鉱を供給するオフテイク契約を締結しており、24年から最大で年間15万トンのスポデューメン精鉱を供給する。

 さらにLGESは22年初め、ドイツのリチウム開発大手バルカン・エナジー・リソーシズと拘束力のある水酸化リチウム引取契約を締結し、25年からの5年間で少なくとも4万1000トンの電池用リチウム化合物を確保する予定。このほか21年10月には、6年間のテイク・オア・ペイ契約の一環として、カナダに本拠を置くシグマ・リチウムから年間最大15万トンの電池用リチウムを購入することで合意している。