Tuesday, August 30, 2022 6:51 AM
V2X技術のダーク、テキサスの交通安全向上でパラダイムと提携
人工知能(AI)技術などを使って交通安全ソリューションの開発に取り組むマサチューセッツ工科大学(MIT)発の新興企業ダーク(Derq、ミシガン州)は、テキサス州の交通安全向上およびスマート交通インフラ構築を目指して、交通および高度道路交通システム(ITS)技術の販売大手パラダイム・トラフィック・システムズ(Paradigm Traffic Systems、テキサス州)と提携した。
ダークのプレスリリースによると、パラダイムは、交通センサー、信号制御装置、インターネットとつながるインフラなどさまざまな情報源からのデータを集約するダークの人工知能(AI)プラットフォームを使用する。
ダークのAIプラットフォームは「Derq INSIGHT」と「Derq SENSE」で構成される。Derq INSIGHTは、安全性とコスト削減の利点をもたらす安全および交通に関する深い理解をリアルタイムで生成。Derq SENSEは、コネクテッドカー(インターネット常時接続車)向けの車車間・路車間通信(V2X)、適応型交通管理、スマート横断歩道、携帯電話の安全アプリといったオフボードの協調型認識および交通管理用途向けに、インフラ利用のリアルタイム分析を提供するエッジベースのソリューションとなっている。
ダークの共同創業者でCEOのジョルジュ・アウデ氏は「テキサスは最先端のITSやコネクテッド自動運転車(CAV)ソリューションの試験導入で最前線にあり、パラダイムとの提携によって、彼らの持つ州内のさまざまな機関との信頼関係や豊富な実績を活用できる。目標は、顧客の交通安全と効率性を向上させ、大規模な社会的インパクトをもたらすこと。州内のいくつかの機関は交通安全を最優先事項としており、テキサスの大手ディストリビューターであるパラダイムとの提携は、州や自治体機関による『ビジョン・ゼロ(道路交通システムにおける死亡・重傷事故ゼロ)』の優先事項達成を支援するという当社の目標に合致する」と話している。