Wednesday, August 31, 2022 7:06 AM

プラグパワー、アマゾンにグリーン水素供給へ

 水素燃料電池システム開発のプラグ・パワー(Plug Power、ニューヨーク州)は、2040年までのネット・ゼロ(二酸化炭素排出実質ゼロ)達成を目指して業務の脱炭素化に取り組むインターネット小売大手アマゾンに、事業用燃料として液体グリーン水素を供給する。

 グリーンカー・コングレスによると、プラグ・パワーは電解槽、液化装置、低温タンクローリーを使って、25年1月1日からアマゾンに年間1万950トンの液体グリーン水素を供給する予定。今回の契約は、グリーン水素の用途をマテリアルハンドリング(モノの取り扱い)以外に拡大するための共同の取り組みを継続する内容で、アマゾンは16年から、70カ所の物流センターでプラグ・パワーのシステムを使い、1万5000台を超える燃料電池式フォークリフトを動かしている。

 プラグにとって今回の契約は、25年に売上高30億ドルという目標の達成に貢献すると見込まれる。

 アマゾンは、プラグの普通株式最大1600万株を取得する権利(ワラント)を得ており、7年の期間中に電解槽、燃料電池ソリューション、グリーン水素などのプラグ・パワー製品に21億ドルを支出すれば新株購入権を完全に確定できる。プラグはアマゾンを含む顧客からのグリーン水素需要の高まりに対応するため、22年末までにグリーン水素の生産量を日量70トンにすることを目指しており、25年には北米で日産500トン、28年までには全世界で日産1000トンを目標にしている。