Tuesday, November 29, 2022 5:20 AM

セレブラムX、フォードのつながる車データをUBIに活用

 人工知能(AI)を使った自動車データのサービスおよび管理技術を提供するセレブラムエックス・ラブ(CerebrumX Lab、ニュージャージー州)は、データに基づくサービスとしての利用ベース保険(UBI as-a-Service)で自動車保険会社を支援するため、フォードのコネクテッドビークル・データを活用する。

 グリーンカー・コングレスによると、対象となるフォードおよびリンカーン・ブランドのコネクテッドカー(インターネット常時接続車)に組み込まれたテレマティクス(通信、情報システムを統合した機能やサービス)を活用することで、より迅速かつコスト効率の高いUBIの提供を目指す。

 つながる車を利用したUBIプログラムは、顧客の同意を得た上で正確かつ信頼性の高い運転データを提供し、保険会社は安全な運転行動に対して保険料低減の機会を提供できる。

 セレブラムXの拡張深層学習プラットフォーム(ADLP)は、データ活用に同意した顧客を対象に、フォードやリンカーンのつながる車からデータを直接収集・分析し、ドライバーや車両を点数付け(スコア生成)する。追加のハードウェアや実用ソフトウェアは必要ない。

 このスコアは、安全運転の支援や損害賠償請求を最適な形で行うために、 保険会社がリスクをより適切に評価し、顧客のためにより正確で個別化されたペイ・アズ・ユー・ドライブ(PAYD)やペイ・ハウ・ユー・ドライブ(PHYD)などの保険を構築するのに役立つ。

 サービスとしてのUBI方式は、保険会社が、規制に準拠しながら自動車データ、AI活用によるスコア、深い理解に基づく助言を一式にしたUBIプログラムを立ち上げるための手早い解決策として機能する。

 セレブラムXは、同意書処理、ドライバースコアと既存の一般化線形モデル(GLM)の統合、州の申請サービスサポート、ドライバーコーチング、UBIパフォーマンス評価などの一貫サービスの実施を促進させる。同社は1500万台以上の車と8億マイルを超える走行データにアクセスが可能で、北米の保険会社、アクチュアリー(保険数理人)、規制当局と連携している。