Thursday, February 15, 2024 8:10 AM

車7社の合弁アイオナ、事業開始〜北米で高出力EV充電網を構築

 北米全域に電気自動車(EV)の高出力充電ネットワーク構築を計画する合弁会社アイオナ(IONNA)は、このほど規制当局の認可を取得し、正式に営業を開始した。

 グリーンカー・コングレスによると、アイオナは、大手自動車メーカー7社(BMW、GM、ホンダ、現代、起亜、メルセデス・ベンツ、ステランティス)が2023年7月に立ち上げた合弁事業。北米で最も利用しやすく信頼性の高い高出力EV充電ネットワークの構築を目指し、3万口以上の充電器の配備を計画している。

 アイオナの充電ネットワークは、「NACS」または「CCS」規格のポート(給電口)を備えたすべてのEVが利用できる。施設は再生可能エネルギー由来の電力供給を意図して造られ、24年内には米国で最初の充電ステーションを開設する予定。その後カナダにも拡大する。

 各拠点には複数の高出力充電器を設置して、自動車メーカー7社の持続可能性戦略に沿って長距離移動をサポートする。

 CEOに指名されたセス・カトラー氏は、電動モビリティーと充電の分野における豊富な経験を持ち、かつてEV充電設備大手EVコネクトの副社長としてネットワークを拡大した実績がある。EVコネクト以前は、エレクトリファイ・アメリカの創業初期にチーフエンジニアとして高出力充電ネットワークの開発と導入の指揮を執った。