Wednesday, May 01, 2024 7:10 AM

CATL、航続距離1000キロ超のLFP電池を発表

 世界最大のEV用電池メーカーの世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は、航続距離が1000キロメートルを超えるリン酸鉄リチウム(LFP)電池「神行(Shenxing)PLUS」を発表した。

 ロイターによると、電動車部門のGao Huan最高技術責任者(CTO)は北京モーターショーのメディア・デイで「神行PLUSは、このような長い航続距離を誇る世界初のLFP電池だ」と述べた。LFP電池は、EVで一般的なリチウムイオン電池よりも環境に優しい。現行の「神行」電池は航続距離700キロで、4車種がこれを採用しており、2024年末までにさらに50車種以上に搭載される予定だという。

 需要の鈍化と競争の激化を受け、CATLは23年10〜12月期決算が22年以来初めての減益となったが、24年1〜3月期は増益に転じている。コンサルタント会社カウンターポイント・リサーチのデータによると、CATLを含む中国の電池メーカーは急速に成長しており、23年は合計で世界のEV用電池市場3分の2以上(容量換算)を占めた。

 CATLの会長は3月、技術の輸出を支えるため、香港に研究開発センターを設立する方向で協議していると発表した。