Thursday, June 20, 2024 7:19 AM

GM、クルーズに8.5億ドル投資〜ロボタクシー事業立て直しへ

 GMは、傘下の自動運転車(AV)開発子会社クルーズに8億5000万ドルを投資すると発表した。歩行者を巻き込んだ事故の発生後、無人タクシーサービスを一時停止していた事業の経営安定化を図る。

 CTOLデジタル・ソリューションズによると、クルーズは2023年だけで34億8000万ドル、17年以降では総額82億ドルの損失を出しているが、GMはクルーズへの強い関与を維持しており、同様のベンチャー事業から撤退した他の自動車メーカーとは一線を画している。

 クルーズでは、サンフランシスコで23年10月に起きた人身事故を受けて共同創業者のカイル・ヴォクト氏やダン・カン氏などが辞任し、首脳陣の入れ替えや人員削減などの社内改革に着手。ソフトウェア更新のため950台の全車両をリコールした後、安全性の改善も実施した。

 現在はヒューストン、フェニックス、ダラスなどでAVの公道試験を再開しており、まずは安全確保のためのドライバーを同乗させたテストを行い、次に人の監督下で自動運転モードに移行する予定だ。