Wednesday, February 01, 2017 11:20 AM

N&C、規制情報解析プラットフォームを開発

 法規制分析技術を開発し提供する非営利団体のN&C(Notice and Comment、メリーランド州ボルチモア拠点、2013年創設)は、IBMのワトソン(Watson)認知電算システム基盤のレジェンダス(Regendus)という規制対応インテリジェンス・プラットフォームを立ち上げた。

 N&Cは、連邦官報(Federal Register)に掲載された規制関連文書を企業が分析して事業運営に役立てることをレジェンダスによって支援する。

 レジェンダス(www.regendus.com)は、企業や公的機関の利用者を対象にサース(SaaS=software-as-a-service)としてオンライン提供される。

 N&Cはレジェンダスの試作品開発にあたって、IBMやホワイトハウス、連邦省庁23機関と協業した。

 エグゼクティブ・ビズ誌によると、IBMの連邦政府事業担当のアンドラス・サカイ最高技術責任者(CIO)は、「複雑な規制関連システムによって大量の構造化および非構造化データが生成されている」「それらから戦略的洞察を得るためには強力な新しい解析ツールが必要だ」と述べた。

 サカイ氏はまた、レジェンダスの役割りについて、「高度に異質かつ断片化した規制情報」から企業がインテリジェンスを簡単に抽出できるようにすることを支援する、と説明した。

 企業はレジェンダスを使うことで、自社に関係する法規制の詳細や変更内容をワトソンによって解析でき、その結果を法令遵守や立案、計画、開発、販促に効率的に活用できるようになる。

 レジェンダスは現在、金融サービスをはじめ、石油およびガス、通信、公益、再生可能エネルギー、放送およびメディアといった規制対象業界の20社以上で試用されている。

http://blog.executivebiz.com/2017/01/n-andras-szakal-comments/】【http://www.regendus.com/