Friday, February 17, 2017 10:03 AM

世界ロボティクス支出、5年で2倍に

 ロボティクスと関連サービスへの世界支出額は、2016年の915億ドルから2020年には1880億ドルに激増すると予想される。

 米調査会社IDCがまとめた調査報告「世界商業ロボティクス支出ガイド(Worldwide Commercial Robotics Spending Guide)」で明らかにされた。

 IDCのロボティクスおよび関連サービス支出額調査はこれまで、ロボティック・システムやシステム・ハードウェア、ソフトウェア、ロボティクス関連サービス、販売後のハードウェア市場に関するデータをもとに算出されたが、最新の調べでは、商業向け無人飛行機(ドローン)とドローン販売後ハードウェア市場での支出額が追加された。

 ビジネスワイヤーによると、「ロボティクス世界市場の急成長は、技術革新と応用範囲の拡大、市場での受け入れ積極化、ロボットが対応できる作業範囲の拡大、それらの要因の組み合わせによって加速し、その傾向は今後も数年以上継続することが確実視される」とIDCのジョン・サンタゲイト供給網担当調査部長は指摘した。

 2016年における世界ロボティクス支出総額の半分以上は、組み立て型製造(discrete manufacturing)分野の31%と加工型製造(process manufacturing)分野の28%で占められ、その傾向は2020年までほぼ変わらない見通しだ。

 一方、2016年の製造後市場(ロボティクス導入分野)では、資源産業(80億ドル)、消費者向け(65億ドル)、医療向け(45億ドル)が3大分野となった。この場合の資源産業とは、たとえば倉庫や物流施設での荷物運搬や選別、梱包、配送分別の自動化システムといった産業向け資源を意味する。

 2016年〜2020年の5年間にかぎれば、消費者、医療、小売向けのロボティクスがもっとも大きな成長率で伸びると予想される。

http://www.businesswire.com/news/home/20170110005131/en/Worldwide-Spending-Robotics-Reach-188-Billion-2020