Monday, February 27, 2017 11:10 AM
荷物の持ち運びはジータにおまかせ〜利用者のうしろを追走する樽型ロボット
イタリアのピアジヨ(Piaggio)は先日、ジータ(Gita)という消費者向け荷物運びロボットを発表した。
設計したのは、ピアジヨがマサチューセッツ州ボストンに持つ社内新興企業のピアジヨ・ファスト・フォーワード(Piaggio Fast Forward)。
ワインやウィスキーの樽のかたちに似た形状のジータは、利用者の荷物を内部に収めて利用者(所有者)のあとを自律追走する。重い荷物の持ち運びや日ごろの食材買い物を簡便化することを狙ったロボットと位置づけられる。大きさは直径26インチ。40ポンドまでの荷物を内部に収め、最高時速22マイルで走り、最高8時間まで継続走行する。
アントレプレナー誌によると、横倒しの樽の両端に車輪が付いた格好のジータは、搭載された複数のカメラと検知器によって周辺状況を認識しながら利用者のあとをついて転がり進む。利用者は、ジータ案内用の電子ベルトを装着する。ただ、ジータは、地図情報を学習した地域内では完全自動で自律走行できる。
ジータはまた、スラム(SLAM=Simultaneous Localization and Mapping)技術によって、周辺環境を立体地図化できる。
ジータが入れない場所では、利用者はジータを屋外に駐車する必要があるため、駐車中に中身を盗まれないよう利用者指紋とコードの2段階認証によって扉が守られている。