Tuesday, April 04, 2017 12:30 PM
ウォルマート、店内ドローンの特許を取得〜商品を買い物客に届ける応用法
ウォルマートは、無人飛行機(ドローン)を店内で使うことで買い物客に品物を届ける方法に関する米国内特許を取得した。
同特許は2016年9月に出願され、2017年3月に認可された。
アーカンソー・オンラインによると、出願書類には「小売店施設内で品物を運ぶ方法」と説明されている。
ウォルマートは、買い物客が買おうとしている品物を店内からすばやく集めて届ける目的でドローンを活用する考えとみられる。
ウォルマートの大部分の店舗は、都市部から離れた郊外に立地し、店舗面積が巨大だ。店内の遠く離れた場所から品物を取って来たり、店頭に並んでいない品物を倉庫から取って来たりするのには時間がかかり、店員が十分にいないこともある。そのような場合にドローンを使って、顧客の要望に迅速に応えようと同社は図る。
同社はそのために、ドローン着陸場所を店内に設置し、そこを拠点にドローンを飛ばす計画。また、客の頭上を飛ばせば危険とみられる可能性があることから、陳列棚の上空間を飛ぶよう設定する。
ただ、ウォルマートが同システムを実用化するかどうかは不透明だ。特許技術が使われないことは非常に多い。
アーカンソー大学の工学部で業務管理プログラムを専門とするリッチ・ハム准教授は、ドローン技術が高度化していることから、ウォルマートのシステムは実用化が可能だと考えている。
「検知器が重要なカギを握るだろう」「ドローンがどこにあるかを探知しなければならない」「数年前からその技術はあるが、コストが高く、成功率が低かった」「現在、その技術はコストも下がり精度も上がって、十分に実用可能だ」とハム氏は説明する。
「リスクを評価して、通路の上空間ではなく、陳列棚の上空間や、頭上保護網のある部分を飛ばせるよう設定できる」「この2〜3年の技術進化を考えれば、安全面ではまったく心配がないだろう」と同氏は話した。
【http://www.arkansasonline.com/news/2017/apr/02/wal-mart-looks-at-drones-as-shoppers-go/?f=business】