Friday, April 21, 2017 10:37 AM
コムキャスト、IBMクラウドへの直接アクセスを提供
米ケーブル・テレビ(CATV)大手コムキャスト(Comcast)傘下のコムキャスト・ビジネスは、IBMクラウドに接続する専用通信網リンクを顧客企業に提供する。
IBMクラウドに接続する専用回線サービスはIBMクラウド・ダイレクト・リンクと呼ばれ、AT&Tやベライゾン、ベル・カナダ、そのほかの通信サービス大手らが法人向けにすでに提供している。
コムキャストは、ダイレクト・リンクに直接接続するサービスを提供することで、それらの競合社に対抗する。
コンピュータワールド誌によると、コムキャストはそれによってダイレクト・リンク関連の保守管理業務を減らすことができ、IBMは、競合サービスのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)やマイクロソフト・アジュール(Azure)への対抗力を強化できる。
ダイレクト・リンクの顧客は、最大で毎秒10ギガ・ビットの接続速度を選択できる。サービス価格は明らかにされていないが、IBMは、AWSとアジュールに対抗するために中小企業市場の開拓に注力していることから、それらの競合サービスの価格と同等水準に設定されているとみられる。
調査会社IDCの最近の調査によると、73%の回答企業は、一部の電算機能を外部サービスに移管するハイブリッド・クラウドへの移行を進めている。その一方で、すべての電算需要を自前資源でまかなうプライベート・クラウドで維持すると回答した割り合いは13%にとどまった。
IBMクラウドは、世界19ヵ国にある50ヵ所のデータ・センターで運用されている。かたやコムキャスト・ビジネスは、世界500ヵ所のデータ・センターで数多くのクラウド電算サービスへの接続を処理している。