Tuesday, May 02, 2017 10:24 AM

テイザーあらためアクソン、警察業務に人工知能

 生命と真実を守ることを掲げる警官用および護身用武器開発大手アクソン(Axon、旧テイザー)は、プライバシーを保護しながらも防犯や捜査、容疑者確保といった警察業務に予想アルゴリズムを導入する技術プラットフォームの開発を強化している。

 同社は、警察官用身体装着カメラ部門を3〜4年前に立ち上げ、非殺傷武器開発事業から情報技術機器に重点を移行させている。さらに、人工知能技術開発のデクストロ(Dextro)とフォッシル・グループ(Fossil Group)という新興2社を2月に買収し、警察活動に機械学習技術を応用する機器の開発に注力している。

 テッククランチ誌によると、アクソンは、「顧客である警察の代わりに予想分析する技術や機器を開発しない」ことを強調しているものの、機械学習技術を警察業務に応用する新型機器の開発に向けてかじを切っている。

 「われわれは、マイノリティー・リポート(トム・クルーズ主演の映画)で描写された認知予想のような高等技術の水準にはほど遠いが、個人の行動様式情報がますます有用になるなか、分析アルゴリズムによって特定の傾向をその情報から導き出すことで、警察業務に予想機能をもたらす可能性はある」と同社は最近の報告書のなかで明示した。

 同社はそれに関する詳細を明らかにしていないが、警官向けの身体装着カメラから集められる各種の情報を人工知能によって解析することで、警察業務を効率化するとともに、生死にかかわる個々の警官の意思決定を支援する機械学習技術プラットフォームを開発中とみられる。

https://techcrunch.com/2017/04/30/taser-law-enforcement-technology-report/