Wednesday, May 10, 2017 11:10 AM
サービスナウ、仕事の流れを人工知能で自動化
サービスナウ(ServiceNow)は9日、同社のナウ・プラットフォームに機械学習機能を統合し、停電時にサービス・リクエストを自動的に迂回させたり、IT性能の標準化や予想を自動化したりといった法人向け業務過程自動化機能を発表した。
サービスナウは、法人向けクラウド電算サービス提供の新興企業。本社はカリフォルニア州サンタ・クララ。業務過程の効率化や自動化を促進するクラウド・サービスを顧客企業に提供している。
PCワールド誌によると、同社の新たな人工知能機能は、近く市場投入されるインテリジェント・オートメーション・エンジン(Intelligent Automation Engine)を介して提供される。
同エンジンは、顧客企業が同社の業務自動化機能を簡単に導入できるようにするプラットフォーム。同社はそれを通して、各種の業務処理スマート化製品の販促を強化しようと狙っている。
「顧客サービスと人材資源(HR)管理は自動化にとって主要市場になる」とサービスナウのアラン・ラインウォルドCTOは話す。顧客関係管理や財務、販促の分野では各種の自動化ソフトウェアが以前から使われているが、顧客サービスと人材資源管理の業務ではこれからその動きが強まるとみられる。
サービスナウでは、それらの分野をおもな標的として人工知能技術による自動化機能を売り込む考えだ。同社は、機械学習による人工知能の判断力を活用することで、仕事の流れを大幅に合理化する機能に重点を置く方針だ。