Tuesday, May 16, 2017 11:06 AM
シスコ、マインドメルドを1.25億ドルで買収
シスコ(Cisco)は先日、サンフランシスコ拠点の人工知能ソフトウェア新興企業のマインドメルド(MindMeld)を1億2500万ドルで買収することで、オンライン協業アプリケーションに人工知能機能を統合する方針を打ち出した。
マインドメルドは、同社専有の機械学習技術を基盤として、いかなる業務用アプリケーションや端末にも使えるインテリジェントかつ会話形式のインターフェイスを構築できる人工知能プラットフォームを法人向けに提供している。
マインドメルドの中核製品として知られるのは、ディープ・ドメイン・カンヴァセイショナル人工知能(Deep-Domain Conversational AI)。2016年11月に市場投入された同製品は、顧客企業が音声指示をいかなるアプリケーションやサービスにも組み込めるようにする。
音声またはチャットによる消費者からの問い合わせ内容を認識して対応を自動化する需要は昨今、急激に強まっている。自然言語を理解して問い合わせ内容に自動応答する機械学習システムを顧客サービス部門に導入する会社は、業務効率化やコスト削減を目的に急増中だ。
ネットワークワールド誌によると、シスコはオンライン協業効率化製品に数年前から注力しており、その製品に人工知能機能を統合することで協業ツールの大幅拡充を図る計画だ。
シスコはそれによって、オンライン協業ツール市場における地位の強化とさらなる市場開拓を狙う。