Thursday, August 17, 2017 12:03 PM

スマートめがねで配送作業効率が15%上昇

 物流大手のDHLサプライ・チェーンは15日、拡張現実(AR)機能を搭載したスマートめがねが現場作業の効率化に役立つかどうかを試験した結果、平均15%の生産性向上を確認したと報告した。

 シャック・ニュースによると、DHLサプライ・チェーンは、おもに欧州と米国の技術業界から小売業界までさまざまの業界を対象にスマートめがねの実用性を検証してきた。

 物流作業においてスマートめがねが生産効率を実際に上げるかどうかを検証する同社の計画は以前に報じられていた。

 試験運用の結果報告によると、配送品の保管場所を示すARめがねを作業員が着用して作業した結果、印刷物を見ながら作業する必要がなくなり、両手が空くため、荷物を運んだり仕分けしたりする作業を早く済ませることができた。また、作業精度が高まり、新入社員向けの研修時間が半分に削減された。

 「デジタル化は、現場で価値を創造している」と、DHLサプライ・チェーンの最高情報責任者兼最高執行責任者マーカス・ボス氏は話す。

 同社は試験結果を受けて、視認機能による荷物特定機能の「ヴィジョン・ピッキング」と呼ばれるソリューションを開発した。継続的な取り引き関係にある顧客の配送業務に関して、標準的な手順をすばやく簡単に導入するための取り組みだ。精度と速度の利点を顧客にもたらすことが可能となる、と同社は説明している。

http://www.shacknews.com/article/100963/ar-glasses-improve-order-picking-efficiency-for-dhl-supply-chain