Thursday, July 28, 2016 10:03 AM
アップル、AR機能を開発中〜特許も技術も十分、さらなる積極投資を示唆
アップル(Apple)のティム・クック最高経営責任者(CEO)は26日、同社が現在、拡張現実(augmented reality=AR)機能を開発中であることを明らかにした。詳細については非公表。
コンピュータワールドによると、「われわれは、ARにこれまでも投資してきたし、これからも投資していく」と話したクック氏は、「われわれはARに注目している」「利用者にとって有用性が高く、大きな商業機会も秘めている」と述べた。
アップルのアップ・ストアーは、AR型モバイル・ゲームのポケモン・ゴー(Pokemon Go)の世界的大ヒットを受けて、向こう2年間に30億ドルの手数料収入を得ると言われる。
業界専門家らのあいだでは、アップルが何らかのAR機能をアイフォーン(iPhone)やアイパッド(iPad)に搭載する可能性が以前から指摘されている。また、AR専用機器をアップルが市場投入するという観測も浮上している。
アップルは実際、仮想現実(virtual reality=VR)関連の特許をいくつも取得している。2015年にはアイフォーンをVRヘッドセットとして使えるようにするVR機器でも特許を取得した。
同社は、AR技術会社のメテーオ(Metaio)を2015年に買収し、それ以降にも、フライバイ・メディア(Flyby Media)やフェイスシフト(Faceshift)、エモーシェント(Emotient)といったARまたはVRの新興企業を相次いで買収している。アップルがARとVRに近年に投じてきた投資はすでに莫大な額に達する。