Monday, August 21, 2017 11:54 AM
末端での自動化システム実装を簡便化
エネルギー管理と自動化の技術を提供する仏シュナイダー・エレクトリック(Schneider Electric)は、自動化システム導入の複雑さを軽減するツール「APC・バイ・シュナイダー・エレクトリック・ローカル・エッジ・コンフィギュレーター(APC by Schneider Electric Local Edge Configurator)」を発表した。
ビジネス・インサイダー誌によると、現場へのシステム導入を手がける業者向けの同ツールは、システム統合前段階の作業簡略化と実装の所要時間短縮を可能にし、標準化を容易にすることで、全体的な実装コストを削減する。
ビッグ・データ解析やIoT(Internet of Things)といった技術が普及するにつれ、膨大なデータを処理するアプリケーションが多用されるようになっている。それを受けて、通信網の末端部分で現地化された分散型IT環境が求められるようになっている。
APCローカル・エッジ・コンフィギュレーターは、使い勝手の良いインターフェイスを介して、システム・インテグレーターがラックや無停電電源、セキュリティーといった末端環境を簡単に設計できるようにする。
同ツールは、あらかじめ認証された環境を顧客の既存IT構成にあわせてカスタマイズできるため、高水準の冗長性や標準化を達成するとともに、リスクを低減できる。
同ツールはまた、オンライン・ツールであるため、認証済みの環境や現在提供されているソリューションのライブラリーを自動更新する。
さらに、シスコ・システムズ(Cisco Systems)やニュータニックス(Nutanix)、デルEMC(Dell EMC)の製品サポートもライブラリーに組み込まれている。
APC・バイ・シュナイダー・エレクトリックは、無停電電源といったデータ・センター向け機器を製造するアメリカン・パワー・コンヴァージョン(American Power Conversion)が2007年にシュナイダーに買収された結果として誕生したブランド。