Tuesday, October 10, 2017 1:57 PM
リンクトイン、求人サービス事業を拡充
マイクロソフト(Microsoft)傘下の仕事人向けソーシャル・ネットワーキング・サービス大手リンクトイン(LinkedIn)は、求人サービス事業の強化を目的にセルフサービス型のビッグ・データ解析製品「リンクトイン・タレント・インサイツ(LinkedIn Talent Insights)」の限定的ベータ版の提供を開始した。
リンクトインには約5億人の登録利用者数がいる。求人サービス事業は同社最大の収入源であり、同社サイトにはつねに約1100万件の求人情報が掲載されている。同社では、タレント・インサイツを2018年に本格的に商業化する計画だ。利用料金は未定。
テッククランチ誌によると、タレント・インサイツは、タレント・プール(Talent Pool)とカンパニー・リポート(Company report)の二つで構成される。
タレント・プールでは、求人担当者が特定の職種に関連した諸基準をもとに求職者を検索できる機能。たとえば、優秀なデータ科学者や自然言語処理技術者の輩出で知られる大学はどこかや、機械視認技術専門家をもっとも雇用している業界または企業はどこかといったことを簡単に調べられる。
かたやカンパニー・リポートでは、どのような職能の従業員が増えているかや、従業員らがどの地域に住んでいるかといった雇用傾向情報を自社と競合他社について分析できる。利用会社らはそれによって、人材雇用戦略の見直しや立案に必要となる情報を簡単に入手できる。
リンクトインは、雇用に関するビッグ・データ・ソリューションを開発する新興企業のキャリヤファイ(Careerify)やコネクトティファイヤー(Connectifier)を買収し、製品開発を拡充してきた。
法人向け求人サービス分野は参入企業の増加によって競争が激化している。最近ではフェイスブック(Facebook)がジップリクルーター(ZipRecruiter)と提携し求人サービス事業の強化を発表した。