Wednesday, October 18, 2017 10:38 AM
シスコ、ITシステム障害予測サービスを開発
シスコ(Cisco)は、ITシステムの障害を人工知能と機械学習によって早期発見する二つのサービスを開発した。
一つはビジネス・クリティカル・サービシズ(Business Critical Services)、もう一つはシスコ・ハイ・ヴァリュー・サービシズ(Cisco High Value Services)と呼ばれる。
テッククランチ誌によると、ビジネス・クリティカル・サービシズは、データ解析や自動化、各種の遵守、セキュリティーの各ツールを利用し、ITシステムが正常に稼働しているかどうかを追跡するサービス。システム障害リスクを減らすと同時に、利用企業の事業追跡にともなう複雑性を軽減できる、とシスコは説明する。
同サービスは、シスコが37億ドルでことしに買収したアップダイナミクス(AppDynamics)が得意とする分野だ。
かたやハイ・ヴァリュー・サービシズは、ソフトウェアやソリューション、通信網サポートを提供する。
IDCのクリス・バーナード氏はそれらの新サービス群について、ITシステムの専門知識がない会社での事業デジタル化を支援するもの、と評価した。
ただ。シスコは両サービスについて「業界初」と宣伝するが、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)は、システム障害を予想するという考えにもとづく機能であり、類似システムはすでに多数ある。
たとえば、スプランク(Splunk)は、人工機能と機械学習を使ってITシステムの信号を評価するサービスを提供している。そのほか、アップダイナミクスの競合企業データドッグ(DataDog)やニュー・レリック(New Relic)は、アプリケーション性能監視のために人工機能と機械学習を活用した機能を提供している。