Thursday, December 07, 2017 10:48 AM
ウォルマート、1ドル未満のIoT検知器を求む
ウォルマート(Walmart)のデジタル・ソリューションズ担当副社長クリス・エンスリン氏は、一つあたり1ドル未満のIoT(Internet of Things)用検知器があれば、それらを年間200万〜300万個買うだろうという考えを示した。
同氏は、IoTや機械学習に代表される昨今の台頭技術が物流や小売、供給網の管理を大いに効率化すると話し、特に、非常に安価の検知器に興味があることを明示した。
EEタイムズ誌によると、「検知器コストが下がっているとはいっても、われわれのような巨大な規模での導入となると、まだ高い」「われわれは、商品の動きや移動、熱、振動といったあらゆる状態や状況を測る検知器を使いたいと考えている」と同氏は述べた。
また、「電池の場合、検知器は12〜18ヵ月しかもたないため、おそらくは環境発電(energy harvesting)を電源とすることで数年くらい使える検知器を数十セントで買いたい」と同氏は話した。
ウォルマートには、IoTとロボティクス、そして人工知能に特化した500人の専門部隊があり、同氏はその統括責任者を務めている。
「小売大手のなかには、10ドル弱の検知器を使っているところもあるが、1万2000の支店を運営するわれわれにとって、それは非現実的に高すぎる」。
同社は、検知器を商品追跡といった供給網管理以外にも、「理論的には販売品や商品包装に検知器を取り付けることで、残量が少なくなったときに購入者の自宅から自動再注文できるようにすることも視野に入れている」。
【https://www.eetimes.com/document.asp?doc_id=1332669&print=yes】