Wednesday, December 20, 2017 11:06 AM
機械学習はIIoTにいかに応用されるか
産業向けモノのインターネット(IIoT=the industrial internet of things)が普及するなか、人工知能(AI)技術の一つである機械学習がIIoTと融合することで、各業界に大きな革新をもたらすと予想される。
コンピュータ・ウィークリー誌によると、GEデジタルのデータ分析担当副社長ジョシュア・ブルーム氏は、12月初旬にシンガポールで開かれたコンピュータ業界会議「ストラタ・データ・カンファレンス(Strata Data Conference)」において、機械学習技術がIIoTに応用されることによって、産業界ではさまざまの部品や機器を故障前に交換または点検でき、医療業界では患者の診断をより正確かつ迅速にできるようになる、と述べた。
ブルーム氏によると、2020年までにおよそ500億個のIIoT機器が設置され、それらがあつかうデータ量は年間600ゼタバイトに達っする見通しだ。
同氏は、GE製の航空エンジンを例に、一つの航空エンジンが5時間に生み出すデータ量が1テラバイトで、同社製の航空エンジンを搭載した飛行機が1日に5万機飛んでいることを考えればデータ量の膨大さを想像できる、と話した。
IIoTと機械学習を融合すれば、データ解析結果の業務応用が拡大し、その結果、仕事や消費者に大きな恩恵がもたらされることは確実だ。
ただ、産業向け機械学習には課題もある。たとえば、IIoTと機械学習を融合した物理的モデルは、新しいデータから学習することが難しい。そのため、「物理的モデルの不完全性が致命的でないようにする必要がある」と同氏は指摘する。
したがって、物理的なデータを集めるIIoTと、それらのデータを学習する機械学習を融合させるには、用途やデータの種類、そのほかさまざの要素を考慮し、実行可能の洞察を導き出せるモデルを構築することが当面の課題となる。
【http://www.computerweekly.com/news/450431977/How-machine-learning-is-applied-in-industrial-IoT】