Wednesday, January 17, 2018 10:29 AM
仮想執事端末がスマートフォンの縄張りを侵食
仮想執事端末(スマート・スピーカー)利用者の3分の2近くは、仮想執事端末を使い始めたことでスマートフォン使用が減った。アクセンチュアの調査によって判明した。
フォーブス誌によると、世界19ヵ国で14歳以上の2万1000人を対象に実施された調査では、アマゾン・エコー(Amazon Echo)とグーグル・ホーム(Google Home)の所有者にその使い方を聞くと同時に、スマートフォンの使用に変化があるかどうかを調べた。
それによると、「64%が、娯楽目的のスマートフォン使用が減った」と答え、「スマートフォンでのオンライン購入が減ったと答えたのは58%、スマートフォンでの一般的情報取得(検索)が減ったという回答は56%だった」(より詳しい調査結果については後述の「スタッツ」を参照)。
アクセンチュアでは、仮想執事端末を「デジタル・ヴォイス・アシスタンツ(DVA)」と呼んでいる。
同社の調べでは、単体機能型のDVAは2018年末に米国人の40%近くに普及し、メキシコやブラジル、中国、インドでの関心も2018年に劇的に強まり、同年末までには30数パーセントの消費者が購入を計画していることがわかった。
「DVAは、自宅でのデジタル生活拠点としてスマートフォンを脅かす存在となりつつある」とアクセンチュアのハイテク・ビジネス部門世界上席部長デイヴィッド・ソヴィー氏は指摘する。
「仮想執事(DVA)端末は低価格でありながら実効性のある利用価値をもたらしており、使い方も簡単」で世界的に人気上昇中だ。アクセンチュアは、消費者技術製品分野のなかで仮想執事端末が関心をもっとも集める製品種の一つだと位置づけている。
アクセンチュアが同調査を実施した国は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ポーランド、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、UEA、英国、米国。