Friday, April 20, 2018 10:00 AM
ソニー、人工知能と調理&配膳ロボットを開発へ
ソニーは米国子会社のソニー・コーポレーション・オブ・アメリカを通じ、人工知能とロボティクスに関する研究&開発契約をカーネギー・メロン大学(CMU)と締結した。
ソニーによると、両者は第一弾の計画として、複雑で多様な調理と美しい盛り付け、そして配膳を可能にするロボットの開発に取り組む。研究資金はソニーが負担する。
両者は、狭い場所でも稼働するロボットを開発し、最終的には幅広い機能や業界に応用する方針。応用範囲としては、繊細で不定形の素材を扱ったり、家事や小規模事業主の業務を実行したりする自動化機械を想定している。
調理と配膳については、食事制限の有無や入手可能の食材を含め、利用者のニーズに応じてメニューと調理方法を調整できるロボットが想定される。また、家庭内だけでなく職場での配膳に対応できる機能も視野に入っている。
同研究では、人工知能が食事制限や健康管理、手元にある食材といった条件や要素をもとにメニューを考える。
同計画は、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるCMUコンピュータ科学部を拠点とし、ロボティクスと機械学習分野の教職員と学生が開発に協力する。
ソニーの北野宏明執行役員コーポレートエグゼクティブが計画全体の責任者に就任する。同氏によると、研究成果を応用した製品を5年以内に商品化したい考え。
ソニーは、CMUの人工知能およびロボット関連の研究&開発と新興企業に対し、自社の新興企業育成制度「シード・アクセラレーション・プログラム(SAP=Seed Acceleration Program)」とベンチャー・キャピタル基金「ソニー・イノヴェーション・ファンド(Sony Innovation Fund)」を通じた支援を今後も継続する計画だ。