Wednesday, April 25, 2018 10:57 AM

FAA、目視圏外でのドローン飛行を許可

 連邦航空局(Federal Aviation Administration=FAA)は、エネルギー公益会社らが基幹施設を点検するのにドローンを目視範囲圏外にも飛ばせることを許可した。これまでは、地上にいる操縦士の目視範囲内に限定されていた。

 エネルギー・マネジャー・トゥデイ誌によると、エクセル・エネルギー(Xcel Energy)は、今回の規制緩和によって目視圏外にドローンを飛ばす最初の公益会社になる見込みだ。同社は2018年夏に、デンバー近郊にある送電網と天然ガス・パイプの点検にドローンを飛ばす計画だ。

 エクセルは、デンバー国際空港の北およそ20マイルの地域を走る送電網と天然ガス・パイプの点検向けに、操縦士が目視できない遠距離までドローンを定期的に飛ばす方針。

 エクセルの場合、ドローン操作免許を取得した操縦士が、重さ55ポンド未満の無人ヘリコプターを目視圏外まで飛ばして点検することが今回認められた。

 その結果、エクセルでは基幹設備の点検コスト削減が可能となり、その分をエネルギー代の値下げに反映させる。同社は、中西部と西部の8州に計350万世帯の電力顧客と190万世帯の天然ガス顧客を抱える。

 同社が管理する基幹設備のうち、送電網と天然ガス・パイプの長さだけで計2万マイルに達する。

https://www.energymanagertoday.com/faa-unmanned-aircraft-drone-sight-0176190/