Wednesday, May 23, 2018 10:22 AM

ドバイ国際空港、シーメンスの技術を採用

 シーメンス(Siemens)は、データ分析およびスマート建物の技術をドバイ国際空港に提供し、同空港はその結果、年間約20%のエネルギー効率化を達成できる見込みだ。

 トレード・アラビア誌によると、シーメンスの技術が導入されるのは、ドバイ国際空港のターミナル1、2、3、およびコンコースB。おもに空調と水道のシステムを中心に採用される。同空港はそれによって、二酸化酸素排出量を年間約2万5000トン、電力使用量を約50ギガワット時、水道使用量を約2100万ガロン削減することを目指す。

 シーメンスが同空港施設のために特別に開発したエネルギー効率化ソリューション群には、ハードウェアとソフトウェアの両方が含まれる。検知器や計測器、節水型の水道器具、および制御システムを使って、換気や排気、冷却水といった各種のシステムを管理する。

 「持続可能性は、当空港の施設管理戦略において重要な位置づけで、炭素排出を縮小し利益を拡大するという二重の利点がある」「シーメンスは、当施設の事業モデルとシステムを理解し、必要なノウハウと技術を持った長期的な協力会社だ」と、ドバイ空港の施設・技術担当上席副社長マイケル・イビットソン氏は話した。

 シーメンスは、同事業の設計から機器供給、設置、保守管理、7年間にわたる効果の測定と検証までを全面的に手がける。

 同事業の直接的顧客は、ドバイ電力・水道公社が立ち上げたエネルギー・サービス会社エティハド・エスコ(Etihad Esco)となる。エティハド・エスコは、同空港との施設改修契約を2017年10月に結んでいる。

 シーメンスは、建物機能のデジタル技術で中東市場を積極的に攻略している。アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスクをはじめ、ドバイのアトランティス・ホテル、立体印刷で建造されたオフィス・オブ・ザ・フューチャー、ドバイ・オペラを含め、おもな建物にスマート技術を提供している。

http://www.tradearabia.com/news/TTN_340718.html