Tuesday, May 29, 2018 11:02 AM
売掛金未回収をブロックチェーンで解消
暗号通貨(仮想通貨)の世界は短期間に激動し、相場も乱高下しているが、その土台技術となっているブロックチェーンの世界では、多くの新興企業が新たなソリューションをつぎからつぎに開発し、各業界での試験的導入も活況している。
テッククランチ誌によると、ブロックチェーン基盤ソリューション開発競争に参入した新興企業トレードシフト(Tradeshift、ニューヨーク市拠点)は先日、ブロックチェーン技術を基盤とした金融業務や、取り引き記録を公開台帳に書き込むことを支援することで、すべての記録を安全に可視化する新サービスを立ち上げた。
同社は、供給網間支払いやオンラインいちば取り引きにブロックチェーン技術を応用した決済サービスを提供している。
トレードシフトの新サービスは、ビットコインやイーサリアムといった暗号通貨を使わずに、「取り引き処理を公開台帳に転載することで完全かつ安全な可視化を実現し、各社の取り引きが本物かつ公正であることの証明を可能にする」と同社の共同創設者クリスチャン・ラングCEOは説明する。
同社は、クラウド電算プラットフォームを介して、供給網間支払いや供給網向け財務処理、ブロックチェーン基盤の前払い処理といった各種の機能を統合化末端間ソリューション「トレードシフト・ペイ」として提供する。
トレードシフト・ペイは、売掛金処理記録不明といった潜在市場9兆ドルの問題を解消する巨大商機を狙ったものだ。たとえば、旧式の会計方法で売掛金の処理記録を管理する会社において、未処理や未払いの請求書を正確に再発行できない場合、トレードシフト・ペイを使って記録をブロックチェーン基盤の公開台帳で管理することで、当該請求書に関するすべての記録を安全かつ完全に可視化でき、必要に応じて請求書の再発行や証明を可能にする。
【https://techcrunch.com/2018/05/21/tradeshift-fires-up-blockchain-to-address-late-payment-problem/】