Tuesday, June 12, 2018 10:40 AM
IBM、H2O.aiと世界戦略提携を結ぶ
IBMとH2Oドット・エイアイ(H2O.ai)は、金融サービスや小売り、製造、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)、および医療といった各業界向け人工知能(AI)ソリューションに関して世界戦略提携契約を締結した。
H2Oは、人工知能に特化したデータ解析会社で、シリコン・バレー拠点の新興企業。
ロボティクス・アンド・オートメーション・ニュースによると、両社は提携のもと、IBMのサーバーおよびデータ・センター向け機器とソリューション「IBMパワー・システムズ(Power Systems)」と、H2Oの人工知能技術「H2OドライバレスAI(Driverless AI)」を統合する。IBMはそれによって、法人向け人工知能関連製品の生態系を拡充する。
両社の顧客会社には、それによって下記三つの恩恵がもたらされる。
1)IBMパワー9(Power9)基盤パワー・システム上での機械学習洞察を「最大5倍」加速
2)IBMパワー・システム上でのGPU(graphics processing unit)加速機械学習の活用
3)IBMの深層学習ツールキット「パワーAI(PowerAI)」と、ドライバレス人工知能の自動機械学習機能の活用
H2Oによると、データ科学者やデータ解析者は、モデルの検証や調整、モデルの選択と導入、機械学習互換性、モデル・スコアリングのための業務自動化技術を最先端電算力と組み合わせるドライバレスAIを活用して、従来なら何ヵ月とかかっていた作業を分単位または時間単位で完了できるようになる。