Friday, June 29, 2018 10:16 AM

患者の死亡率を95%の精度で予想可能に

 グーグル(Google)の医療向け人工知能技術応用は急速に進んでいる。

 フォスバイツ誌によると、グーグルは最近、患者が近い将来に死亡する可能性を人工知能によって予想する技術の検証結果として、95%という非常に高い精度を記録した。

 病院では一般に、患者が近く死亡する可能性を古い電算システムによってはじき出している。グーグルの狙いは、その旧式システムを最新の人工知能アルゴリズムに置き換えようというものだ。

 グーグルが行ったある実験では、あるの街の匿名の病院において、外来の末期がん患者一人を対象に予想アルゴリズムの機能が検証された。その病院のコンピュータは、当該患者の生命徴候数値を分析した結果、もうすぐ亡くなる確からしさを9.3%と算出した。それに対し、グーグルの神経回路網人工知能アルゴリズムは19.9%という確率をはじき出し、正しく予想した。

 グーグルの医療向け人工知能技術開発班によると、三つの深層学習神経回路網モデルを定式化し、膨大な量の高密度データをそれら三つのモデルによって解析することで予想精度が上がる。

 グーグルは、がん細胞の早期検知でも人工知能技術を開発中で、医師の診断や処方決定を支援する人工知能システムの構築と製品化に注力している。

https://fossbytes.com/google-ai-predicts-death-accuracy/