Friday, July 13, 2018 11:49 AM
ロボットがエネルギー業界の現場作業で活躍
エネルギー業界の多くの現場で、ロボットが修理や保守管理の作業に使われるようになっている。
パワー・テクノロジー誌によると、ロボットが活躍するエネルギー事業現場には、採掘プラットフォーム(土台)や精製所、原子炉、発電所、変電所がある。危険度の高い場所に関するデータをまず分析し、論理的判断をくだしてから作業の見通しを立て、その後、現場に入って作業を遂行する。
たとえば、オハイオ州のウラン濃縮施設では、放射能水準計測にロボットが使われている。1954年から2013年まで操業した同施設は、3778エイカーという巨大な広さだ。その敷地内に敷設された全長75マイルを超える配管の内部に残留したウランからの放射能を検知するのが、ロボットの役目だ。
同施設では、過去数年にわたって作業員らが放射能水準を手作業で測定してきたが、配管内の140万ヵ所で測定する必要があるため、多大な時間がかかるうえ、大きな危険もともなう。
放射能検知に動員されているロボット「ラドパイパー(RadPiper)」は、カーネギー・メロン大学が開発および製作した。ラドパイパーは配管内に入って測定するため、作業員が配管外から測定するより高精度の測定値を入手できる。
ラドパイパーは、遠隔検知を可能にするライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)技術と魚眼カメラを搭載し、それらを使って配管内の障害物も検出する。作業拠点に物理的につながれていないため、配管内を自由に動き回って進む。
これまでに2台のラドパイパーが製作された。ラドパイパーが同施設の廃炉作業で有効性を実証すれば、ケンタッキー州の同様の施設でも使われる予定だ。
【https://www.power-technology.com/comment/robots-lend-automated-hand-energy-industry/】