Wednesday, July 25, 2018 10:12 AM
店内スキャニング・ロボットに人工知能を搭載
ピッツバーグ拠点のロボティクス新興企業ボサ・ノヴァ(Bossa Nova)は、シリコン・バレー拠点の人工知能新興企業ホークスアイ(HawXeye)を買収した。
ボサ・ノヴァは、商品棚スキャニング・ロボットの開発で知られる。ウォルマートがボサ・ノヴァのロボットを一部の支店群で試験導入したことで有名になった。
かたや、カーネギー・メロン大学(CMU)の人工知能研究から独立したホークスアイは、幅広い分野でのロボット応用にとって重要な機能と位置づけられる顔認証や物体認識に関する52件の特許を持つことから、物流や小売といった業界の大手らの関心を集め始めている。
ボサ・ノヴァのロボットは、大型小売店の店内通路を自律移動しながら商品陳列棚をスキャンし、陳列数が減っている商品や、間違って置かれている商品を検知して担当者に通知する。また、ほぼすべての商品に関する売れ行きデータを集めてリアルタイム解析するビッグ・データ採掘機能もある。
ZDネット誌によると、ボサ・ノヴァは、陳列棚スキャニング・ロボットに人工知能技術を統合することで機械視認精度を大幅に上げ、また、商品データのリアルタイム解析機能を拡充することで在庫管理や物流の効率化を実現する新たなロボットとサービスを提供できるようにする考えだ。
「ボサ・ノヴァは、小売生態系に変革をもたらしている」「ボサ・ノヴァとホークスアイのロボティクス技術を統合すれば、これまで実現できなかった精度や安定性、データにもとづく現場状況の把握が可能となる」とボサ・ノヴァのマリオ・サヴィーズ最高人工知能科学者兼CMU教授兼CMUサイラブ・バイオメトリクス・センター(CyLab Biometrics Center)所長は述べた。