Tuesday, August 07, 2018 10:33 AM
ABB、産業ロボット7000台をIIoTプラットフォームに接続
ABBは6日、同社の産業ロボット7000台を同社の産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)プラットフォーム「アビリティー(Ability)」に接続させたことを明らかにした。
2017年に市場投入されたABBアビリティーは、同社が世界中の顧客会社らに提供してきた産業機械やロボット、周辺サービスの数の多さを背景に急拡大している。
ロボティクス・アンド・オートメーション・ニュースによると、ABBでは、IIoTを成長事業の中核と位置づけており、それを推進するためにIIoT用途向けに多種多様のサービスを開発している。世界40ヵ国750社の顧客が使っている7000台の産業ロボットがアビリティーに接続されたのはその一環。
同社はまた、アビリティー接続機能を内蔵した産業ロボット4万台以上をすでに納品したことも明らかにした。
産業機械や産業ロボットがIIoTプラットフォームに接続することで、それらのデータの収集を自動化でき、データ解析結果を現場に反映させることが大幅に簡便化される。
たとえば、産業機械やロボットの異常兆候の早期検知や、稼働時間から予想される部品交換または点検時期の特定といった予想保守がほぼリアルタイムかつほぼ自動化され、産業設備の不測の不具合を回避でき、稼働不能状態の大幅短縮とコスト抑制を実現できる。
似たような動きとしては、GEのプリディックス(Predix)とシーメンス(Siemens)のマインドスフィア(MindSphere)といったIIoTプラットフォームがある。
GEのプリディックス担当責任者によると、同分野で先行するプリディックスは、「200以上の産業用途と3万3000人以上の開発業者、960社以上の提携社、30万以上の事業資産」をすでにつなぎ、巨大なIIoT生態系を構築している。