Friday, August 10, 2018 9:37 AM

自治体公益会社がフライホイール電池を試験

 カリフォルニア州アラメダ市の公益公社アラメダ・ミュニシパル・パワー(Alameda Municipal Power=AMP)とフライホイール蓄電技術を開発するアンバー・キネティクス(Amber Kinetics)は、フライホイール蓄電を活用するための試験を開始することで提携した。

 T&Dワールド誌によると、AMPとアンバー・キネティクスの共同事業では、AMPの送電網にアンバー・キネティクスの蓄電装置を接続して、実際の配電システム上で蓄電システムがどのように効果を発揮するかを見極める計画だ。

 AMPは約3万4000件の顧客を持つ。アンバー・キネティクスは、フライホイール蓄電システムの効率を高め、持続時間を数分から4時間に延ばす技術を発明している。

 フライホイール電池は、リチウムイオン電池と異なり劣化せず、30年間の耐用期間を経たのちも再生利用できる。そのため、公益会社向け大規模蓄電の用途に向いてる。

 「われわれは、新しい技術を取り入れる機会をつねに模索している。アンバー・キネティクスがアラメダ市とAMPを試験地に選んだことを光栄に思う」と、AMPのニコラス・プロコス上席部長は話した。

 かたやアンバー・キネティクスの設立者兼CEOエド・チャオ氏は、「わが社が第二世代のフライホイールを商業化した際、AMPは、安全な環境で試験できるようにするために特別に配慮してくれた。AMP以上にすばらしい協力相手はいない」と述べた。

https://www.tdworld.com/energy-storage/alameda-municipal-power-partners-energy-storage-company